擬似ステレオ音声変換サービス
モノラル音声ファイルをステレオ音声に変換するサービスを開始しました。ステレオは擬似ステレオ(シミュレーテッドステレオ)です。これを利用することで、古いテープレコーダで録った録音や、1950年代までのレコード録音を聞き易い音で聴けるようになります。
モノラル音声
クラシック音楽を好きで良く聴きますが、音の良い録音ばかりでなく往年の巨匠達の演奏も好んでいます。昔はフルトヴェングラーとかにはまっていた時期もあり、実家にはLPも沢山あります。しかし、CDの時代になり、段々と聞くことも少なくなりました。やはり、音が悪くて楽しめないと思ってしまうときもあるからです。
これらの演奏(1950年代までにレコードになったもの)は、日本では既に著作(隣接)権が切れているため、インタネット上で音源を入手することもできます。例えば、パブリックドメイン・クラシックとか、クラシックmp3無料ダウンロード 著作権切れパブリックドメイン歴史的録音フリー素材の視聴、試聴といったサイトです。最近、そういったものをPC上で聞くようになりました。
擬似ステレオ
少しでも聞き易い音で観賞したいと思いネットを漁ってみましたら、擬似ステレオとモノラルの音比較をしているサイトがあり、擬似ステレオの音が案外聞き易いことが分りました。調べてみますと、擬似ステレオ化するプログラムも入手可能でしたので、手元のモノラル音源を変換して聞いています。ものに依っては人工的な音に聞こえて違和感が出るものもありますが、多くは聞き易くなるように思います。音場に広がりが感じられるようになるからです。
そこで、こんな良いものは皆様にも聞いていただきたいと思い、ウェブサービスにしてしました。お試し下さい。(音源がなければ、iTunesやAmazonから購入することができますし、上記サイト等からダウンロードすることもできます。極めつけのも名演が多数あります)
ブラームス 交響曲第1番から第3楽章 フルトヴェングラー指揮ベルリンフィルハーモニー (1952年)
また、これらの古い音源だけでなく、既にステレオ録音が普及していた1960年代のモノラル録音(放送用収録ライブにはかなり多数あります。シューリヒトとか)をお持ちでしたら、是非変換してみて下さい。優秀なモノラル録音を擬似ステレオ化するとかなり良い感じです。
利用している技術
使っているソフトウェアはEcasoundで、その内のサウンドイフェクトの一つとして、擬似ステレオ効果(fake stereo effect)が付いています。技術内容は、右チャネルに若干の遅延を掛けた音を合成しているだけのようですから、聴覚の錯覚を利用したものです。私は耳が悪いのか、これでも実際にステレオっぽく聞こえます。勿論、楽器の音が左右に定位する訳ではなく、主として左で鳴っている音が、なんとなくぼうっと広がる感じなのですが。
いくつか擬似ステレオ化した音源を置おきます
ので、技術を検証下さいませ。
リヒャルト・シュトラウス 交響詩「英雄の生涯」 クレメンス・クラウス指揮 ウィーンフィルモーツァルト アイネクライネナハトムジーク (1、2、3、4楽章) ウィーンコンツェルトハウス四重奏団
ベートーヴェン ピアノソナタ「月光」(1、2、3楽章) ピアノ:イヴ・ナットチャイコフスキー ピアノ協奏曲 リヒテル ムラヴィンスキー指揮 レニングラードフィル(1、2、3楽章)